おわりに

おわりに

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

このとてもやさしいCSS設計チュートリアルを書くにあたっては、「とにかくこれだけをやっておけば大丈夫」というぐらい重要なことだけに絞って説明し、既に一般的に広く知られているMindBEMdingやSCSS記法を使用することで、新たに覚えることがなるべく少なくなるように心がけました。
また、一人ひとりの解釈によって判断に迷いが生じやすい事柄も可能な限り排除しました。

CSSが壊れていくきっかけとして、メンバーの増員や交代をしたことがきっかけとなるケースが多いように思いますが、可能な限り単純で覚えやすいルールとすることで、チームメンバーが増員される場合や、自身がプロジェクトを離れ引継ぎをした場合にも、安定的にメンテナンスを続けられるようになります。

このとてもやさしいCSS設計チュートリアルで説明してきたことは、ほとんどがとても基礎的なことの組み合わせです。
例えば隣接兄弟要素セレクタ、first-child、last-childなどはとても基礎的なセレクタですが、それらをいつどのように使用するかによって、CSSの保守性に大きな違いが生じます。

一度読んだだけで理解し使いこなすことは難しいと感じる人もいるかもしれませんが、ぜひこのとてもやさしいCSS設計チュートリアルを繰り返し読んでいただいて、理解を深めていただけたら嬉しいです。

長期的なメンテナンスを視野に入れてCSSを書くために必要な最低限のことについては、第7章までで全て説明しているつもりですが、あまり細かなことまで挙げすぎると重要なことが埋もれてしまうという考えから、重要性が低いと判断したことや、最低限とは言えない発展的な手法についてはいくつか割愛してきました。

本編は一旦一区切りとしますが、割愛してきたことについては余裕のあるときに番外編として続きを書くかもしれません。

多くの場合、このとてもやさしいCSS設計チュートリアルの通りにコーディングしていただくだけでも、色々なデザインを保守しやすいかたちでコーディングするのに充分な内容だと思っていますが、あくまでこれらを基礎として、個々のプロジェクトに対してより適切なCSS設計へと発展させていくこともできると思います。

このとてもやさしいCSS設計チュートリアルがみなさまの一助となりましたら幸いです。

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